休日の朝、 南の島に、朝寝坊した朝陽が東の窓から差し込む。 音楽を聴きながら、 ゆっくり飲んでいた珈琲を 一気に飲み干し、 dadaに買ってもらったばかりの コンパクトカメラを首から下げて、外に出る。 車のドアを開けると同時に、 mochaが飛び乗り、いつもの指定席へ。 そして、私たちは、朝日の方向、東へ向かうことだけを決め、 キラキラ輝く朝の光に目を細めながら、ドライブに出発。 東側の海辺をお散歩した後、 海岸線に沿って北へ向かおうと車を走らせていたつもりが、 延々と続く、さとうきび畑を抜けると、 なぜか、見慣れた海辺に辿り着いてしまう。 どうやら、私達が住む西側の海へと戻って来てしまったようだ。 この島は南北に長細く、 西側から東側へは、車で約30分。 ドライブの途中、小さな商店で買った、パンとお水を、 mochaと分け合い、お互いの空腹をしのぎながら車を走らせ、 3時間かけて戻ってきた私。。。 「この森を通りぬければ 道はきっとさっきの水車へと戻る。」 と、宮沢賢治は詠う。 彼はきっと方向感覚が抜群だったに違いない。 「東へ西へ、そしてまた西へ。」 確かに元の場所へ、戻ってきてはいるのだが、 私は、きっと方向音痴であるのに違いない。。。
by kailani073
| 2005-03-26 17:16
| 未分類
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