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私は丘サーファー
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私は、れっきとした 丘サーファーであり、
妄想にふけるサーファーでもある。

まだ、海で波に乗るという 神秘的な体験をしたことがない。

浜辺で カメラのファインダーを覗き込んでは
海が作り出した波の丘に アートを描くサーファーを追いかけ
心の中で波乗りをするのが好きな ちょっとおかしな人間。
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そんな私も
昨年、一眼レフカメラのレンズが壊れてしまって以来、
海で、妄想サーフィンをする機会はめっきり少なくなり、
そのかわり、
海ではなく、山や森に導かれ、
隣の島へ旅するようになった。

自分の足で 一歩 一歩
黙々と 険しい山道を登り 辿りついた頂上。
そこから見渡す海は、音もなく とっても静かだった。
音のない 静かな空間に身を置くことで
心を「無」にすることができることを知る。

先日、久しぶりに
望遠カメラを抱えて海へ出れば、
海から一番高い場所を探す自分がいた。

目の前に海が広がるホテルの非常階段を
カメラと三脚を抱えて、一気に最上階まで上る。

かすかに聞こえてくる波の音

ファインダーをのぞけば 
息づかいが聞こえてきそうなくらい近くにサーファーがいる、
とても不思議な感覚。
心を「無」にして、シャッターを切る。
シャッター音が心に響く。
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今となって考えてみると
台風の風で踊る砂は、
私のカメラのレンズを壊してしまったけれど、
砂のダンサー達は 
海で写真を撮ることしか見えていなかった私に
「もっと広い視野でものをみなさい」
と忠告してくれていたんだと思う。

山へと導かれていなかったら
あの 瞑想に近い感覚を体験することもなかったのだから。。。

もうすぐ友人から ブギーボードが届く。
また ひとつ 新しい扉が待っているような気がする。
by Kailani073 | 2005-10-07 00:46 | 未分類
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